ソーシャルグッドマーケティング

室谷良平。デジタルマーケター。ソーシャルベンチャーで働きながら、北海道長万部町のローカルメディア「リマンベ」代表・編集長として活動。インターネット、マーケティング、まちづくりがライフワークです。

《書評》『非営利組織の経営』は、優秀な人材を引き付けて発展していきたい全企業のバイブルだ

ドラッカー著の『非営利組織の経営』は、NPOのみならず、優秀な人材を集めたい組織・企業においてもおすすめしたい本です。

 

 

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

 

 

 

私自身、NPOプロボノをするなかでも実感することが多くあったり、本業のベンチャーのチーム運営にも活かせる内容も充実しています。

また、私が行っている北海道・長万部町の地方創生の取り組みである「リマンベ」の組織設計においてもとても役に立ちました。バイブルとして読み込み、実践してきました。

 

参考に、以下にいいなと思った文について紹介していきます。

もっと読みたいと思った方は、ぜひ本書を手にとってみてください。 

 

仕事そのものが報酬である

 

ボランティアは、報酬を得ていないからこそ自らの貢献から満足を得なければならない。したがって、無給ではあってもスタッフとしてマネジメントされなければならない。 

この文章が、この本のすべてと言ってもいいかもしれません。組織は個々の人間の集合体であるため、まずは個々の人たちが何を求めているのかを知ることから始まると思います。

 

給料がないのであれば、 仕事の成果だけが報酬である。

 

非営利組織の強みは、報酬のためでなく大義のために働くところにある。

 

非営利組織では、有給のスタッフさえ、世の中の貢献すなわち意義ある仕事による満足を求める。それが得られないとき、彼らは欲求不満となり疎外感をもつ。

 

 

 

非営利組織の役割とは、人を変えること

 

非営利組織は、人を変えたときに役割を果たす。非営利組織が生み出すものは、治療した患者、学ぶ生徒、自立した成人、すなわち変革された人の人生である。

 

非営利組織とは、人を変えるためのチェンジ・エージェントである。 

 

 

ミッションは正しい行動をもたらし、活力の源泉となる

 

ミッションの価値は文章の美しさにあるのではない。正しい行動をもたらすことである。

ビジョン・ミッションの策定を進めている団体は多いと思います。この本質を忘れずに設計していきたいものです。

 

ミッションは行動本位たるべきものである。さもなければ単なる意図に終わる。ミッションとは、組織に働く者全員が自らの貢献を知りうるようにするものでなければならない。

 

ミッションを感じることこそが非営利組織の活力の源泉である。

力がみなぎってくるようなミッションをもちたいものです。このようなミッションの策定は1日でできるようなものではありません。じっくり時間をかけて検討していきたいところです。

 

ミッションはどのような能力をも上回るものでなければならない。それは人の目線を引き上げるものでなければならない。世の中を変えることに貢献できたと思わせるものでなければならない。誰もが無駄に生きているわけではないといえるようにするものでなければならない。

 

 

優秀な人からコミットメントの引き出す

 

新しいものには、それに惚れ込んだ人間のコミットが必要だということである。

 

新しいものは必ず問題にぶつかる。したがって、本当にコミットしてくれる力のある者に担当してもらわなければならない。

 

廃棄が、組織を空腹にし、スリムにし、新しいことをできるようにするための鍵である。

 

 

 

何をもって憶えられたいか、誰にとって大事な存在になりたいか

 

非営利組織に働くあらゆる者が何度も何度も繰り返すべき究極の問いは、「自分はいかなる成果について責任をもつべきか、この組織はいかなる成果について責任を持つべきか、自分とこの組織は何をもって憶えられたいか」である。

 

自分たちは、誰にとって大事な存在になりたいかについて徹底して考えなければならないということです。

 

人事について

 

人を組織に引きつけるものは高い基準である。高い基準だけが誇りをもたらす。

 

すでにいる人材からより多くを引き出すことに全力を尽くさなければならない。人的資源からどれだけ引き出せるかによって組織の成果が決定する。それは、誰を採用し、誰を解雇し、誰を異動させ、誰を昇進させるかという人事によって決まる。

 

つまるところ、非営利組織の成否を決めるものは、やる気のある人たちをどれだけ惹きつけ引き止められるかである。

 

われわれは、得るべき人材を得ているか。活躍してもらっているか。そのような人材を自ら育てているか。人事に関して考えるべきことはこの三つだけである。

  

われわれはこの組織を喜んで任せたいと思う人たちを引きつけているか。彼らを引きとめ、刺激し、認めているだろうか。われわれ以上になってもらうために、彼らを育てているだろうか。いい換えるならば、われわれは人事によって明日を築いているだろうか、それとも安易な日常に満足してりいるだけでだろうかということである。

 この文はとくに刺さりました。

 

 

仕事そのもののやり甲斐や面白さを上手に設計することの重要さを痛感しました。

本がボロボロになるまで、読み込んでいきたいです。

 

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

 

 

 

 

 

 

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現実を直視することが、理想に近づくルートだ

理想と現実。

 

 

このFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏についてのツイートを見て思った。 

 

 

フェイスブック 不屈の未来戦略 (T's BUSINESS DESIGN)

フェイスブック 不屈の未来戦略 (T's BUSINESS DESIGN)

 

(プロダクトの成長秘話を知れる良書でした) 

 

 

理想は追いながらも、現実を直視して、理想にたどり着けるための行動をとっている。

 

誰しも理想は追いたい。理想どおりでありたいものだと思う。

理想どおりに振る舞いたい。理想の世界の行動をとりたい。

 

 

しかし、現実はそううまくいかないものだ。

 

理想だけを追った行動をとると、現実ではうまくいかず、結果として理想に近づくことはできない。

 

現実を直視して初めて理想にはたどり着けるものだと思う。

信じたくない現実、耳の痛い声を受け止め、その現実に立ち向かってこそ初めて理想にたどり着ける。

 

理想は理想のままでいいが、行動は現実世界にあわせないと、一生理想にはたどりつけない。

 

このような姿勢が、本気で理想を追求する誠実な姿だと思う。この姿勢でありたい。

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公営施設の空き会議室とか、長万部公園のバンガローとか、Airbnbに登録してみたらいいと思う

地域の魅力やコンテンツを知ってもらうためには、多くの人の視線が集まっている先に、見てもらえるように仕掛けてられているかが非常に重要です。

情報が増え、消費者だけでは比較検討・意思決定が難しくなってくると、クチコミサイトや比較サイトが影響力をもちます。

 

「投稿がない情報は、この世にはない」と認識されるネット時代においては、このようなサイトへの掲載を広げていくことがマストになってきています。

 

たとえば、

Airbnb

トリップアドバイザー

フォートラベル

クックパッド

ぐるなび

食べログ

Retty

などでしょうか。

 

こういったサイト内で、いかに露出を増やして、影響力を増していくかの工夫については、

・レビュー数を増やす

・正しいカテゴリに登録しておく

・サイト内検索で引っかかるように重要なキーワードを載せておく

あたりを実施するとよいかと思います。

 

これらのようなサイトは、情報伝搬における増幅装置になりますので、掲載したい案件の本質的な提供価値が高ければ、顧客満足は期待できますので、さらにその体験を引き金にクチコミの発生や上位掲載を可能とさせ、露出と利用機会獲得を増やす良い連鎖につながることができるでしょう。

 

また、規制緩和により大きなインパクトが期待されるフィンテック系や、盛り上がってきているシェアリングエコノミー型のサービスなど、今後はこれから巨人となるであろうプラットフォームに載せておくのも良い手だと思います。

 

地域情報の発信、PRにおいては、まだまだできることがたくさんあります。いかにキャッチアップして、フットワーク軽く試してみるかが、変化の激しいネット時代での生き残り方だと思います。もちろん、本質的な価値が一番大事ですが。

 

リマンベの場合は、ローカルメディアの動員力を活かして、町民や出身者総出で、長万部のレシピをクックパッドに載せたら面白そうだなぁ…。

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