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ソーシャルグッドマーケティング

室谷良平。ベンチャーのマーケター。本業の傍らで地元・北海道長万部町の活性化のためのデジタルメディア「リマンベ」を運営。インターネット、マーケティング、まちづくりがライフーワークです。

マネジメントの神・ドラッカーを越えるか、インテルCEOの『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』が名著すぎた

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いま、ベンチャー界隈のマネジメント層らで話題になっている『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』。著者はIntelの伝説的CEO、故アンドリュー・S・グローブ氏。

 

HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント
 

マネジメントの本質的な役割、組織としての生産性をあげるための取り組みが、実務家目線の言葉でシンプルでわかりやすい例を交えながら書かれているため、もっと早く復刊してほしかったと思う本でした。

 

アマゾンの内容紹介にあるとおり、

アウトプットを最大化するための仕事の基本原理とは、マネジャーが最も注力すべき仕事はなにか、タイムマネジメントの方法、
意思決定のときにしてはいけないこととは、ミーティングはどう進めるべきか、
1対1の面談(ワン・オン・ワン)ではなにを話すのか、
人事評価はどう判断すべきか――。
マネジャーなら誰もが悩むことに答えてくれる、実践的で役に立つアンディ・グローブのアドバイスが満載の経営書である。

上記のようなトピックについて触れられており 、抽象論で終わらずに実業務に落とし込みやすいかたちで紹介されています。

ほかに登場するトピックには、プロセス分析、目標管理(MBO)、KGI/KPI、組織編成、動機づけ、採用などに触れられています。

 

また、マーク・ザッカーバーグ氏の推奨コメントも載っており、 偉大なる起業家らの参照点となった本なのだなとわかります。

「僕の経営スタイルの形成に、本書は大きな役割を果たした」――マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)

  

成果を上げるためのインパクト(重要な課題)はどこにあって、どのようにアクションして解決していくとよいか、「マネージャーとしての生産性を高める超実践的思考法」が学べました。

 

 (「生産性」については、『採用基準』の著者として知られる伊賀さんのこちらの書籍もおすすめです)

 

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

 

 

 

本書の重要なコンセプトをあらわす等式

 

マネジャーのアウトプット =自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット

 

が登場します。

(本書のなかで、「アウトプット」と「(アウトプットを生み出すための)活動」を峻別している説明があり、考え抜かれているなと思いました)

 

 

このアウトプットを効果的に生み出す概念は、本書では「テコ作用」として表現されています。

 

テコ作用が大きい業務設計、

テコ作用が大きい情報共有の仕方、

テコ作用が大きいミーティングの運営、

 テコ作用が大きい考課の仕方

など、経営や組織運営に関して具体的な場面でどのようにテコ作用を大きくしていけばよいか、またテコ作用の大きな取り組みからリソースを割くべきであると書かれています。

 

 以下に、参考に印象的だった箇所をピックアップして紹介します。

 

マネジャーも、自分にとっては"わずかな"時間しかかからないが、他の人の業務遂行には"長い"期間にわたって影響するような活動を展開することによって、高いテコ作用を発揮することができる。

 

「人が仕事をしていないとき、その理由は2つしかない。単にそれができないのか、やろうとしないかのいずれかである。つまり、能力がないか、意欲がないかのいずれかである」。

 

マネジャーの最も重要な仕事は、部下から最高の業績を引き出すことである。したがって高いアウトプットの妨げとなるものが2つあるとすれば、マネジャーとしての取り組み方は2つあることになるーーーそれは、訓練と動機付けである。

 

訓練とは、端的にいうならば、マネジャーとして遂行できる最高のテコ作用を持つ活動のひとつである。

 

したがって、マネジャーとしてのわれわれのやることは、まず、各人を訓練し、次に、自己実現への欲求が彼らを刺激し動機づけるような点まで引き上げるーーこの点に一度到達すれば、モチベーションは自給自足となり無限のものになるからーーことである。

 

考課は部下の業績ーー良い面でも悪い面でもーーに長い間影響する。そして、それはマネジャーが最高のテコ作用を発揮したかどうかの査定ともなる。要するに、考課はひとつのきわめて強力なメカニズムであり、また、それにからまる意見や感情が強くて、かついろいろ違いがあることは少しも不思議でない。

 

努力してもそれが認められていないと感じるようなら、あなたはマネジャーとしての仕事をしていないことになり、マネジャーとしては失敗しているわけだ。

 

巻末には「行動指針チェックリスト」なるものがあり、重要なポイントをパッと読み返しやすい工夫がされており、読み手のことを本当によく考えているなと感激しました。

インテルの成長を支えたマネジメントのノウハウや工夫をここまで具体的にオープンにされているだけでも驚くのに、「行動指針チェックリスト」までつけてしまう大胆さ。

マネジメントのノウハウを本気で伝えようとする姿勢が伝わってきます。

 

 

アンドリュー・S・グローブ氏、かっこよすぎです。

HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント
 

 

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