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ソーシャルグッドマーケティング

室谷良平。ベンチャーのマーケター。本業の傍らで地元・北海道長万部町の活性化のためのデジタルメディア「リマンベ」を運営。インターネット、マーケティング、まちづくりがライフーワークです。

社会貢献するときは「ちょっと悪いことしてるな」と思うくらいがちょうどいい

社会課題

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ちょっと枕詞の選び方が難しいところなのですが、真面目に真面目をしすぎている社会貢献の取り組みを見ると、なんだか変な気持ちになることがあります。

このようなソーシャルグッドな分野の取り組みのなかには、人道支援といった非常に繊細な内容を扱うこともあるため、堅さが生まれてしまいます。

だからといって、大衆ウケを狙ってエンターテイメント性が行き過ぎてしまうと、今度は「不謹慎」だと受け止められ、せっかくの社会貢献の取り組みもマイナスのプロモーションになりかねず、目的である行動変容につながりません。

正論は、理解はできるが、行動は変えられない

 

また、真面目な表現やコミュニケーションの堅さは、当人にはそんなつもりはなくても、受け手に「正論」を振りかざすことにもつながる可能性があります。

人は正論を振りかざされると、返す言葉もなく、それは押し付けのようにも受け止めてしまいます。正論で一時的には動くことはあっても、心からの行動変容ではないため持続性はなく、せっかくの取り組みも解決へ結びつくまでの成果は得られないかもしれません。

ということもあり、真面目に真面目をしすぎているソーシャルグッドな取り組みを見ると、「なんだか真面目すぎていて、響かないし刺さらないんだよなぁ」と思うことがあるのです。

受け容れられるために必要な考え方

 

どうやったらもっとうまくできるようになるのかとたまに考えてみるのですが、いまいち言語化しきれず、もやもやしていました。

が、思想家の吉本隆明さんがバシッと言語化してくださっていました。(よしもとばななさんのお父さんと説明すれば分かる方も多いと思います)

それは、

「善いことをしている時は、悪いことをしていると思った方がいい

です。

▼詳しくはこちらから

www.1101.com

 

上記のほぼ日の記事中の

「だいたい、いいことしている時とか、いいことを言ってる時っていうのは、だいたい図に乗ることが多いわけです。」

や、

「善行、悪行っていうのが、いい行い、悪い行いっていうのが、自分の心のなかにあるだけの時にはいいのですけれど、それが、いわば、行為としてあらわれる時には、いいことしているのを見ても、不愉快な場合っていうのはたくさんあるわけです。つまり、不愉快だなぁ、あいつがいいことしてるの不愉快だなぁって思う時も、みなさんもおありでしょうけど、ぼくもあります。
 たとえば、電車のなかでお年寄りに席を譲って、それはいってみれば、それだけとってくれば、いい行いなんだけれど、それは人によりまして、なんかおもしろくないなぁっていう譲り方をする人もいますし、照れくさそうにして譲っている人もいます。少なくとも照れくさそうに譲っている時には、悪い気持ちしないなぁっていうふうに思うけれども、なんか、なんとなく、いいことをしているみたいに譲ってると、おもしろくないなぁって思うことがあるでしょう。」

は、なるほどなと思いました。

 

また、

いいことばっかり言うやつと、いいことばっかりやるやつと、身辺に満ちてくると、そうすると、なんじゃこりゃって、なんか息苦しくなるってことがあるでしょう。

という「善悪の問題は息苦しい」という指摘は常に頭に入れておきたいなと思いました。問題解決に対して熱があればあるほど忘れてしまいがちですから。

 

▼こちらのほぼ日の記事もあわせて読むと理解が深まります。

ほぼ日刊イトイ新聞 - postman@1101.comから。

 

企画は企むものだから

 

このように「善いことをしていると自分が思っているときには、だいたい悪いことをしていると思うとちょうどいい」と考えることで、正論を押し付けない企画を検討できる一歩が踏めるようになると思います。

さらに、前述の善悪の問題の息苦しさの指摘は、「施策にチャーミングさがあるか」の視点があれば解決できると考えています。チャーミングさが受け手が受け容れてくれる余地を生み出し、真の「受け手ファースト」のマーケティングコミュニケーションの施策立案にもつながるのだと思います。

何事も真面目に、且つチャーミングに解決していきたいです。

 

 

*  *  *

 

室谷の地域活性・まちづくりの取り組み

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インターネット時代の新しい地域活性のあり方を考える、北海道長万部町のローカルメディア『リマンベ(http://www.remanbe.jp/)』を運営しています。 

 

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